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自分でできる痔の予防習慣

自分でできる痔の予防・対処法 コラム

成人の半数以上が患っているといわれている痔(じ)。

その中でも、「いぼ痔(痔核)」「切れ痔(裂孔)」「あな痔(痔瘻)」の3つは特に多く、痔の三大疾患とされています。

軽度の痔であれば病院に行かずに対処でき、再発も防ぐことができますが、いずれの症状も排便時の癖や生活スタイルで引き起こされるため繰り返す人も非常に多いです。

今回は、繰り返す軽度の痔の対処法と予防について詳しく説明します。

便秘や下痢も痔の原因になる

痔の原因となる便秘や下痢。

慢性化すると、肛門に強い負荷がかかり、痔のリスクが高くなるだけでなく悪化させてしまうことがあります。

便秘と痔の関係

便秘は痔の大敵です。便がなかなか出にくいために、トイレにいる時間が長くなり、必要以上にいきまなければなりません。

いきむことで、肛門周囲の血管に負担をかけ、うっ血して痔核ができたり、肛門周囲の皮膚が切れて裂肛になったりします。また、硬い便が肛門の粘膜をこすることで傷がつき、そこから雑菌が入り込んで炎症を起こす原因にもなります。

下痢と痔の関係

下痢も痔と深く関係しています。

特に水のような水様便や慢性的な下痢は、肛門に圧力をかけ粘膜の炎症を起こしやすく、痔核や裂肛、さらには痔瘻の原因となることがあります。

自分でできる痔の予防

痔は予防することで発症のリスクを低減することができます。

予防法はどなたにも出来る事が多く、習慣づけておけば、痔の悪化も防ぐことができます。また、痔になる確率がぐっと低くなります。

日常生活で気をつけたい習慣について説明します。

習慣1:便秘や下痢になりにくい生活をする

冒頭で説明した通り、痔にとって最もよくないのが便秘と下痢です。

そして、便秘と下痢の原因の一つに腸内環境が挙げられます。腸内環境は、便秘・下痢どちらにも関係しているため、出来るだけ良い状態を保つことが大切です。

腸の調子を整える方法

・食生活を見直す
ヨーグルトや納豆など善玉菌そのものや、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂るなど、腸内の善玉菌を増やす食生活を意識しましょう。

痔を予防・改善する食べ物について詳しく書いた記事はこちら

・刺激物の摂取を控える
唐辛子などの刺激物を大量摂取すると、胃腸を刺激して下痢を引き起こす場合があります。辛い物を食べる際にも注意が必要です。

・水分を多めに取る
腸の内容物の水分は、腸壁からどんどん吸収されるため、水分が不足すると便が硬くなってしまいます。そうならないためにも、成人で1日約2Lの水分をとるよう心がけましょう。
(水分量は個人差があります。)

・適度な運動を
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動も、腸の動きを活性化させます。

自宅で簡単!痔が改善する運動を紹介した記事はこちら

・睡眠をしっかりとる
睡眠時や、リラックスしているときに働く副交感神経が消化管の動きを活発にします。

おすすめの寝る姿勢について紹介した記事はこちら

便秘や下痢が長引く時は、医療機関への受診をおすすめします。

習慣2:トイレでいきむのは3分以内にする

トイレで長時間いきみ続けると、肛門に負担がかかって痔ができやすくなります。

便秘がちな方は、トイレで長くいきむのが癖になっていることが多いです。無理に出すことはしないよう気をつけましょう。

また、いぼ痔の人はイボがあるせいで排便後も便がまだ残っているような感覚(残便感)を覚えやすく、必要以上にいきみがちです。

目安として1回のトイレでいきむ時間は3分以内にしましょう。
便が全て出切らなかったとしても、いったん切り上げるようにしてみてください。

習慣3:お尻の清潔を保つ

肛門を紙で拭くだけでは、便の汚れを落としきれないことがあります。排便後は温水洗浄器(ウォシュレット)で肛門を洗浄し、できるだけ清潔に保ちましょう。

ただし、長時間洗浄し続けたり、皮膚を強くこすりすぎたりすると皮膚炎を引き起こすことがあるので、やりすぎないように気をつけてください。

(なお、洗浄とは別の話ですが、温水洗浄器の温水を肛門の中に注入して浣腸代わりとして排便している人は、癖になると洗浄無しでは排便できなくなるので、極力止めるようにしてください。)

ウォシュレットについて紹介した記事はこちら

習慣4:身体の疲れや精神的なストレスをできるだけ取り除く

身体の疲れと精神的なストレスは、痔を悪化させる可能性があります。

また、ストレスは排便にも影響を及ぼし、便秘や下痢になりやすくなるという悪循環に陥ります。

自分ではストレスをそれほど感じていなくても、睡眠不足や長時間労働などの肉体的な疲労から身体にストレスがかかっていることがあるため睡眠と休息はしっかりとるようにしましょう。

習慣5:長時間座らない

長時間座り続けると、肛門周りの血行が悪くなって痔が悪化しがちです。

実際に行われた痔の調査によると、座り仕事の人や重いものを持つ仕事の人はいぼ痔になりやすかったとのことです。

また、旅行で長時間座って移動するなどでも痔が悪化することはあります。座りっぱなしにならないように定期的(できれば1時間ごと)に立ち上がって歩き回るなど、短くてもいいので身体を動かす時間をとることが大事です。

習慣6:身体を冷やさない

身体の冷えも痔にとってはよくありません。

長時間座ることと同じで、肛門周りの血行が悪くなるため痔の悪化につながります。

冬に防寒対策をとるのはもちろんですが、意外に見落としがちなのが夏場の冷房による身体の冷えです。また足元や腰回りが冷えないように掛物をかけたり靴下を履いたりして対策を行うようにしてください。

その他、毎日入浴し、お尻を清潔に保つと同時にお湯に浸かって身体を温めることもおすすめです。

習慣7:飲酒を控える

お酒には炎症を引き起こす成分が含まれており、人によっては飲酒が痔を悪化させていることがあります。

さらに、お酒を飲むと下痢をしやすくなったり、睡眠が浅くなって生活リズムも乱れやすくなったりするため、知らず知らずお尻に負担がかかっています。

痔の中でも「あな痔(痔瘻)」は、下痢しがちな人に起こりやすいことがわかっていますので、特に注意が必要です。

お尻の症状が気になる時は、できるだけ飲酒を控えるようにしてください。

まとめ:自分でできる痔の予防習慣

今回は、痔の症状で困っている人が自分でできる対策として、7つの習慣を紹介しました。

生活習慣の改善は痔の治療の基本ですので、症状が軽いうちからぜひ取り組んでみてください。

この記事を読んで痔に悩む人が少しでも楽になることを願っています。

コメント

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