”トイレでスマホ”をすると痔になりやすい

”ながらトイレ”をすると痔になりやすい コラム

トイレで座るとき、スマホを手に持つ人は要注意です。痔になっている人の多くに、トイレでの読書やスマホいじりといった『ながらトイレ』習慣があります。今回はトイレと痔の関係について紹介していきます。

日本人の3人に1人が痔主

日本人の3人に1人は痔で悩んでおり、うち5割の方はいぼ痔です。痔には種類があり、いぼができる「いぼ痔」、上皮が切れる裂肛「切れ痔」、膿のトンネルができる「痔ろう」の3種類があります。

このうち加齢とともに増えていくのは、長年の排便習慣が積み重なって出現するいぼ痔。切れ痔は硬い便を無理やり排便することで起こり、痔ろうは便中の大腸菌などの細菌の感染によって化膿することで起こります。

あなたもやってる?ながらトイレと痔の関係

医者の方はお尻のトラブルで来院される方に、必ず排便時のトイレ1回の滞在時間と、1日の合計時間を尋ねるそうです。

その中でもトイレ時間がいちばん長いのは、いぼ痔の方1回平均30分前後、長い人だと1日の合計が6時間(1回当たりの最長時間は2時間)です。

なぜトイレの排便時の滞在時間を必ず尋ねるかというと、

いぼ痔になってしまう原因として、

  • お尻のうっ血 ※うっ血とは血液がたまること
  • いきむことでのお尻への圧力

の2点が挙げられます。

トイレでは椅子に座るのと違って、肛門が座面よりも下になります。ただ座っているだけでもお尻がうっ血し、無意識にいきんでしまっていることもあり、オシリにとても負担がかかってしまっているのです。

痔になっている人の多くに、トイレでの読書やスマホいじりといった「ながらトイレ習慣」があります。

トイレの滞在時間が長い方は、トイレに入っている間、ずーっといきみ続けているわけではありません。本や雑誌を読んだり、スマホをいじったりと、トイレで過ごす時間を楽しんでいるそうです。

トイレだと読書が進むという方もいらっしゃいますが、お尻のためにもトイレから出て読むほうがいいでしょう。

痔にならないトイレの仕方

トイレの最適な時間は5分以内

トイレは、原則5分以内が理想です。ドアを開けて、トイレに入り、用を足して、トイレから出るまでで、5分です。トイレにストップウォッチを置いておくのもいいですね。

意外と意識していないトイレ時間。ぜひ一度測ってみてください。

ゆっくりと息を吐いて10以内でいきむ

いきまないと、便は出ませんが、いきみ「すぎる」ことはよくありません。

腹圧をかけて強くいきむと、肛門がうっ血して腫れてしまいます。また力を入れると肛門の穴がギューッとしまり、かえって便が出にくくなることも……。

そのような場合は大きく息を吸い込んでお腹を膨らませ、体の力を抜き、オシリの穴が開いているのを感じながら、ゆっくり息を吐いていきんでみてください。

深呼吸をして息を吸い込むときにオシリの穴が開くので、呼吸を利用して排便すると出しやすいでしょう。  なお、短時間で少しいきむくらいであれば大丈夫です。1回のいきみは10秒以内で、正しくいきんで排便するようにしましょう。

一旦出ることも大事

毎日排便があるのに痔になっている人に多いのが、トイレに行ったものの残便感があるために、もう少し頑張って出そうとして、ついついトイレの時間が長くなっているパターンです。

「あとちょっと頑張ったら出そう……」と力を込めていきんで、出残り便を出そうとすると肛門が腫れてしまいます。無理矢理いきんで出すことは肛門に負担がかかり、腫れのもとになり、痔を発生させるきっかけとなるのです。

特に、これはいぼ痔が発達している人に多い習慣です。  出残り便を出そうとして、無理矢理いきむのはやめましょう。

残便感があっても、一旦トイレから出てください。そして、水を飲む、軽く体を動かす、運動をするなどして、再度便意を感じたらトイレに入り直すようにしましょう。

トイレを我慢することもお尻には良くない

便意を感じたけれど、今はトイレに行けないから我慢……。あとでトイレに行ったら便意もなければ、いきんでも出ないという経験を一度や二度したことはあると思います。

電車の中、授業中、試験中、接客中、会議中など、社会生活を送るうえでトイレを我慢しなければならない状況は年齢に関係なくあるでしょう。トイレを我慢することは「都合」かもしれませんが、カラダにとっては「不都合」です。

便意を我慢して、あとからトイレに行っても、「排便反射」がない状態で便を出さないといけないため、無理矢理いきんで便を出すことになり、まったく便が出なかったり、出ても全部出し切れずに残ったりするのです。

便意を我慢して直腸に便が溜まった状態だと、排便反射によってオシリの穴が緩んだままになります。このような状態が長期にわたって続くと、肛門のしまりが悪くなってしまうのです。

ちょっとの我慢が肛門のしまりを悪くしてしまうなんて、誰も想像しないでしょう。自分の都合を押しつけた結果が、お尻の悪状況として現れるともいえます。

できる範囲で、お尻の都合にも合わせてあげましょう。 行きたくなったらすぐにトイレに行くことが理想です。我慢できないギリギリまで待たず、「あっ!」と思ったらすぐにトイレに向かいましょう。便がスッキリ出るはずです。

便を肛門に残さないことも痔の予防の1つ

痔ろうは、肛門の奥にある肛門陰窩(こうもんいんか)という窪みに便が入ることで起こります。下痢の軟便は、その窪みに入りやすいため、痔ろうになる確率も上がります。

また、下痢、便秘に関わらず、肛門付近に便が残るのも良くありません。対策としては、便を残さず出し切ること。ただし、いきみすぎるのは良くありません。

便が残っているかどうかの基準は、紙で2回拭いてとれるかどうか。3回拭いても便がつく場合は、残っていると考えてよいでしょう。

また下痢便のときは、肛門周囲の皮膚が荒れてしまうため、勢いよく便が出ると、裂けてきれ痔になることも。硬い便のきれ痔とは違い、細かい傷がたくさんでき、皮膚炎を伴うことが多いので注意しましょう。

まとめ

今回は痔とトイレの関係について紹介していきました。

ついついトイレにスマホや本を持って行ってしまうこともあると思いますが、

お尻の健康のためにも、トイレの時間を意識していきましょう。

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