【検証】痔の漢方『乙字湯』を1ヶ月飲んでみた!

ツムラとクラシエの乙字湯の違いとは?

痔に役立つ情報

乙字湯は、江戸時代の医者「原南陽」が発明した漢方薬で、古くから日本で飲み続けられています。

さまざまな製薬会社から販売されている乙字湯ですが、今回はツムラとクラシエの乙字湯について、その特徴や違いについて解説します。

【検証】いぼ痔の私が乙字湯を1ヶ月試してみた!

乙字湯とは

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。

乙字湯を構成する主な生薬は以下の6つです。

  • 柴胡(サイコ)
  • 黄ごん(オウゴン)
  • 当帰(トウキ)
  • 升麻(ショウマ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 甘草(カンゾウ)

このうち、サイコ・オウゴン・ダイオウ・カンゾウは、炎症や痛みに働きかけます。

ダイオウには、便通をつける作用もあります。また、トウキには補血作用があり、ショウマは痔核や脱肛によいといわれます。

J子
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これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。

ツムラとクラシエの乙字湯の違いについて

市販で売られているツムラとクラシエの乙字湯についてですが、生薬成分についてはほとんど違いはみられません。

異なる点としては、価格・生薬の量・内容量・用量用法に違いがあります。また、ツムラの乙字湯は顆粒タイプのみであるのに対し、クラシエには顆粒と錠剤タイプがあります。

J子
J子

ここからは、ツムラとクラシエそれぞれの公式ページの情報を参考にしながら各社の乙字湯についてまとめていきます。

効能・効果

ツムラ『乙字湯』
病状がそれほど激しくなく、体力が中位で衰弱していないものの次の諸症:キレ痔、イボ痔 

クラシエ『乙字湯』
体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの次の諸症:痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、軽度の脱肛

内容量と小売価格

ツムラ:
内容量:10包
小売価格:税込1,980円(1日あたり396円)

クラシエ:
内容量:96錠
小売価格:税込2,640円(1日あたり330円)

※参考↓(その他、よく飲まれている痔の飲み薬の情報)

 

商品名


乙字湯

ヘモリンド


内服用ジーフォー

内容量 32包
(16日分)
20錠
(約3日分)
24錠
(6日分)
税込価格
(1日あたり)
2,178円
(136円〜)
1,540円
(462円)
2,243円
(187円)
URL

楽天「痔の薬ランキング」・Amazon参考価格をもとに作成

成分・分量

それぞれの生薬配合量には以下のようになっています。※成人1日の服用量に含む成分

成分 ツムラ クラシエ
トウキ 3.0g 3.6g
サイコ 2.5g 3.0g
マオウ 1.5g 0g
オウゴン 1.5g 1.8g
カンゾウ 1.0g 1.2g
ショウマ 0.5g 0.9g
ダイオウ 0.25g 0.6g

見てわかる通り、どちらも含まれている成分はほとんど同じです。ただ、ツムラの乙字湯には、クラシエにはない『マオウ』という成分が含まれています。マオウは、風邪薬に含まれていることが多く、冷えの改善や新陳代謝の向上に効果があります。

用法及び用量

成人の場合、ツムラの乙字湯は1包を1日2回の服用、クラシエは4錠を1日3回の服用となっているようです。

ツムラ『乙字湯』
クラシエ『乙字湯』
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15才以上):4錠:3回
15才未満7才以上:3錠:3回
7才未満5才以上:2錠:3回
5才未満:服用しないこと

SNSに寄せられた口コミ(主にTwitter)

まとめ:ツムラとクラシエの乙字湯の違いとは?

最後までお読みいただきありがとうございます。今回は、ツムラとクラシエから販売されている乙字湯について比較してみました。

結論としては、基本的に配合成分は同じものの、その分量に差があること、また、顆粒タイプか錠剤タイプかという違いが見られました。

必ずしもどちらが優れているというものでもありません。自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

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