お尻にできた「ぷよぷよ」、何ヶ月〜何年も放置してませんか?
結論から言うと、
ぷよぷよした痔は放っておいて自然に治ることはありません。
軽度の場合、症状を抑える内服薬や軟膏によって症状が落ち着くことがありますが、ひどくなってくると手術が必要になることもあります。
この記事では、いぼ痔の症状や改善方法・病院受診が必要になる目安をお伝えします。
ぷよぷよした痔は「いぼ痔」?
日本人の3人に1人が悩んでいると言われる痔ですが、いぼ痔はその大半を占めています。
肛門にできるぷよぷよしたものは、「いぼ痔」であることが多く、放っておくことはお勧めできません。
いぼ痔について
いぼ痔は、排便時のいきみなどで肛門周辺がうっ血し、いぼができてしまうタイプの痔です。
肛門の内側にできたいぼを「内痔核」、外側にできたいぼを「外痔核」といいます。
大きくなってくると、基本的には自然治癒しないため、放っておくと悪化して手術が必要になることもあります。
今すぐにできるいぼ痔の予防・改善
では、いぼ痔を治すにはどうすれば良いのでしょうか?
痔は生活習慣と密接にかかわっている病気なので、薬を使うほか
- おしりの血行を良くする
- 生活習慣を見直す
- 便秘や下痢にならないよう気をつける
ことが重要です。
市販薬を使う
ドラッグストアなどには、様々な痔の薬が売られています。
- 軟膏などの患部に塗る「軟膏タイプ」
- おしりに挿入する「座薬タイプ」
- 注入塗布できる「注入軟膏タイプ」
- 内側から治す「内服薬タイプ」
などいろいろなタイプがあるので、自分の症状に合わせて選びましょう。
痔になりやすい体質を根本的に改善したい場合は内服薬がおすすめです!
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肛門周りの血行を良くする
痔はおしりの血行が悪くなることで発症します。
普段座りっぱなし・立ちっぱなしでいることが多い人は、1時間に1回程度で構わないので軽く体を動かすなどして、座りっぱなし・立ちっぱなしを防ぎましょう。
椅子から立ち上がって動くのが難しい場合は、座ったままおしりをキュッと締める→緩めるを繰り返すだけでもおしりの血行が良くなりますよ。
生活習慣を見直す
不規則な生活や乱れた食生活も、痔の大きな原因です。
暴飲暴食や刺激物のとり過ぎ、タバコの吸い過ぎには注意し、規則正しく健康的な生活を心がけましょう。
特に、辛い物やアルコールなどの刺激物のとり過ぎは、下痢の原因にもなります。
下痢になると痔ろうのリスクが高まるほか、切れ痔にもなりやすくなるので、注意が必要です。
便秘や下痢にならないよう気をつける
普段からおなかの調子を整えることを意識しましょう。
便秘気味の人は、食物繊維を豊富に含む食材を摂るとともに、十分な水分も摂って、スムーズに排便できるよう工夫してください。
下痢になりやすい人は、おなかを冷やさないように腹巻などを活用したり、刺激の強い食品を避けましょう。
ストレスもおなかの調子を悪くするので、適度にストレス発散を心がけることも大切です。
いぼ痔を放置するリスク
しばらく様子を見ても痔が治らない場合は早めに病院を受診しましょう。放っておくと次のようなリスクがあります。
症状がさらに悪化してしまう
自然治癒しない痔を放置すると、症状が悪化して結果的に大掛かりな手術が必要になることも珍しくありません。
肛門が狭くなってしまうおそれがある
切れ痔が慢性化すると、肛門の皮膚が硬くなって伸縮性がなくなり、結果として肛門が狭くなってしまうおそれがあります。
いぼが脱出して戻らなくなるおそれがある
いぼ痔の場合、悪化するといぼ(痔核)が脱出して戻らなくなる恐れがあります。
脱出したいぼが下着にこすれて痛くなったり、出血したりするだけでなく、日常生活にも支障が出てくるので要注意です。
肛門科での受診をおすすめするケース
痔で病院に行くかどうか迷ったときは、次の症状があるかどうかを目安にしてください。
ひどい出血がある
内痔核の場合、排便時にひどい出血を伴うことがあります。貧血になるほどの出血があったり、出血がなかなか止まらない場合は、できる限り速やかに病院を受診してください。
排便や日常生活に支障がある
「おしりが痛くてスムーズに排便できない」「くしゃみなど少しの衝撃でいぼが脱出してしまう」など排便や日常生活に支障がある場合も、早めに病院を受診しましょう。
まとめ:肛門の「ぷよぷよ」は痔?放置はNG!
- いぼ痔は自然には治らない
- 生活習慣を見直す必要がある
- 市販薬(特に内服薬)がおすすめ!
- 放っておくと手術が必要になることも
店舗で痔の薬を買うのは恥ずかしいという方にはネット通販での購入がおすすめです。
しばらく市販薬を使っても良くならないときは、肛門科または消化器外科を受診して、専門医の診察を受けてください。
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