ズキズキ痛む切れ痔やいぼ痔、つらいですよね……。
市販の薬を使えば一時的に症状を抑えることはできますが、多くの人が再発してしまいます。なぜなら「おしりの血行不良」という根本の原因が解決しない限り、一度治っても繰り返してしまうことがほとんどだからです。
では、どうすればおしりの血行を良くできるのでしょうか?
今回は、おしりの血行を良くしてくれるおすすめのツボを4つご紹介します。
この記事を読んで、ぜひ痔に効くツボを刺激して、おしりの血行を良くしましょう。
お尻の血行を促進してくれるツボ4選
早速、痔に効く(お尻の血行を良くする)ツボを4つご紹介します。
画像付きでツボの位置を示していますので、ぜひマッサージしてみてくださいね。
①長強(ちょうきょう)
痔で悩む人に特におすすめのツボが「長強」というツボです。
このツボは、尾てい骨の先端にあります。背骨をおしりの方になぞっていくと触れやすいです。
長強を刺激するときは、両手の中指を重ねて優しくゆっくり刺激しましょう。
5秒かけてゆっくり押して7秒間キープ、5秒かけてゆっくり指を離す「5・7・5法」で、3~5分程度マッサージしてみてください。
②百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにある「百会」も痔に良いとされるツボです。
長強と同じ方法で3~5分程度マッサージするのも良いですが、ブラシで2~3分トントンと軽くたたくのも効果があります。
百会は体全体を整えてくれるツボなので、痔だけでなく頭痛や肩こり、目の疲れなどにも効果があります。ぜひ仕事の休憩中などに刺激してみてくださいね。
③孔最(こうさい)
肛門内部がうっ血してできるいぼ痔にぴったりのツボが「孔最」です。
孔最は、ひじの内側のしわから1/3下がった親指側にあります。
呼吸器の不調にも良いツボで、親指を当てて、ズーンと痛い場所を揉むと、静脈の流れを良くしてうっ血を取り除いてくれます。
④承山(しょうざん)
下半身のめぐりを良くして血行を改善してくれるのが「承山」です。
承山は、つま先立ちをした状態でアキレス腱をふくらはぎに向かって撫で上げていくと触れるくぼみにあります。
便秘にも効果があるツボなので、便秘が原因の切れ痔に悩む人におすすめです。
ツボを刺激する際のポイント
足の裏をもみほぐしてからツボを押す
ツボを刺激するときは、足の裏をもみほぐしてから行うのがおすすめです。足裏には、体の様々なところにつながる末梢神経が集まっています。
痔の原因である便秘や肛門周辺の血行を改善するのであれば、ツボを刺激する前に足の裏をよくもみほぐしましょう。
心地良いと感じる強さで、5分程度もみほぐすことでツボ押しの効果がアップします。
やさしく刺激する
ツボは、ただ強く押せば良いというものではありません。力いっぱい刺激せずに、優しく刺激しましょう。
手で程よく刺激するのが難しいときは、テニスボールなど弾力があるボールを使うと適度な強さで刺激できます。
お灸やカイロなどの温熱器具を使ってじんわり温めるのも効果的です。
入浴中にできるツボ押しで血流アップ!
よりおしりの血行を良くしたいのなら、入浴はシャワーだけで済ませず、湯船に浸かりながらツボを押してみましょう。
温めることで肛門括約筋の血流がよくなるので、痔の痛みや不快感も和らぎます。特別な道具を使わずに手でマッサージするだけでも効果的です。
お尻に足裏にある肛門や直腸のゾーンと、お尻にある痔の特効ツボ・長強(ちょうきょう)の指圧を行いましょう。
入浴時に長強を刺激すると、肛門周辺の血行がよく、痛みの緩和にもつながります。
痔の症状を和らげるには生活習慣から!
痔は生活習慣と密接に関係している病気です。
便秘や下痢といったおなかの不調や刺激物の摂り過ぎ、座りっぱなし・立ちっぱなしによるおしりの血行不良などの原因を解決しない限り、痔から完全に解放されるのは難しいです。
痔になってしまったら、市販の薬で出血や痛みを和らげつつ、生活習慣も見直しましょう。
特におしりの血行が良くなると、痔の治りも早まります。
ではどうすればおしりの血行が良くなるのか、次のことを心がけてみてください。
適度に体を動かす
普段デスクワークや立ち仕事が多く、座りっぱなし・立ちっぱなしのことが多い人は、1時間に1回でも良いので軽く体を動かすようにしましょう。
体操やストレッチをするのが難しいときは、座ったまま、あるいは立ったまま肛門のストレッチを行うだけでも効果があります。
肛門をキュッと締める・ゆるめるを繰り返すだけでおしりの血行が良くなるので、ぜひツボと合わせて取り入れてみましょう。
ツボ押しで痔のつらさを和らげよう
痔のつらい症状は、おしりの血行を良くすることである程度緩和できます。毎日の入浴時、体が温まった状態でツボを刺激して、おしりの血行を改善しましょう。
ツボを刺激するときは、記事内で紹介した4つのツボを優しくマッサージしてみてください。
ただし、症状が悪化する・しばらくしても改善しない場合は、早めに病院を受診してください。自己流の処置を続けることで痔が悪化し、手術が必要になってしまうおそれがあります。
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