正しいのは、じ?ぢ?
痔を経験した方、そうでない方も一度は気になった事あるのではないでしょうか。
今回は「痔」をひらがなで書く場合、「じ」「ぢ」どっちが正しいのか解説します。あわせて、痔の漢字の成り立ちについても紹介します。
痔のひらがな【じ・ぢ】どっちが正しい?
結論から言うと、
痔をひらがなで書くときは
「じ」が正しいとされています◎
「ぢ」ではありません△
スーパー大辞泉でも以下のように収録されています。
じ【痔】
肛門やその付近に生じる病気の総称。痔核・痔ろう・脱肛・切れ痔など。痔疾。
ただ、どちらも表記されている国語辞書などもあり、実際は明確に正しい/正しくないとは言い難いようです。
パソコンやスマホでも、「ぢ(di)」で「痔」の変換になる機種も多いみたいです。
では、なぜここまで「ぢ」という書き方が一般的に広まっているのでしょうか…?
ぢ(di)という書き方が浸透している背景について
このような看板やCMに見覚えはありませんか?
「ぢ」という文字が浸透したのは、ヒサヤ大黒堂という痔の製薬会社の広告による影響だとされています。
通常、「ち」の濁音「ぢ」には「じ」が用いられます。
しかし、この赤太字の「ぢ」のインパクトが大きく、世間的に『痔=ぢ』という印象が強まっているのだと考えられます。
補足:『痔』という漢字の成り立ちについて
痔という漢字は、やまいだれに「寺」といういう字を書きます。やまいだれの理由はわかりますが、なぜ寺という字が当てられているのでしょうか。
「痔」という漢字の語源・成り立ちについて、いくつか面白い説があったのでご紹介します。
その1「お坊さんが痔になりやすいから」
ずっと正座をしてお経を読んでいるお坊さんが痔になりやすいという説
その2「寺で祈願しないと治らない病気だから」
なかなか治らないことから、神様に治してもらわないと治らないと思われていた説
その3「お寺(天国)に入るまで治らないから」
死ぬまで治らない病気として恐れられていたからという説
どれも納得できそうですが、実際は異なるようです。
本来の語源は、
「寺」という漢字には「とどまる」という意味があり、肛門付近にとどまる病気であることから
だそうです。
少し残念な気もしますが、痔がおしりからなかなか消えないという認識は共通していますね。
それだけ治りにくい病気なので、痔になったと気づいた時には、病院を受診したり市販薬を使うなどして、早め早めの改善を心がけましょう。
まとめ:痔じぢどっち?正しい書き方と漢字の成り立ちについて
最後までお読みいただきありがとうございました。
痔をひらがなで書くときは、「ぢ」ではなく「じ」が正解です。製薬会社の広告のように、区別しやすいからという理由では「ぢ」が用いられていることもよくあるみたいです。
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